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最終更新日:2017年5月29日(月)


診療案内|小児泌尿器科-北海道立子ども総合医療・療育センター


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診療案内|小児泌尿器科
 

 小児泌尿器科からのお知らせ

  • 主な病気について、小児尿路結石高度な尿道下裂を加えました。
  • 2016年度実績を追加しました。
 

 小児泌尿器科とは

 小児泌尿器科は、小児の尿路(副腎、腎臓、尿管、膀胱、尿道)と性器(陰茎、陰嚢、精巣、膣、鼠径部、外陰部)の全ての疾患に対して、内科的/外科的治療を提供する高度に専門化された医療分野です。

 小児泌尿器科医は、一般泌尿器科の臨床トレーニング終了後、さらに数年間の臨床トレーニングが必要です。現在の泌尿器科医長は、米国医師免許証を取得し、米国泌尿器科学会が公式認定しているオハイオ州シンシナティ小児病院にて3年間の臨床トレーニングを終了しています

 

 

 小児泌尿器科疾患

 統計的に、小児泌尿器科外来を受診なさるお子様の40−50%は、“尿漏れ、尿失禁”を主訴とします。‘コドモックル’は、排尿に関する診断と治療のための最新の設備とスタッフを完備しています。

 ‘コドモックル’で、扱う主な疾患は、次のとおりです。

 

  腎臓や尿路の先天奇形

    先天性水腎症・巨大尿管症

    嚢胞性腎疾患

    膀胱尿管逆流症 

    尿管瘤・尿管異所開口

    前部・後部尿道弁

    尿道狭窄症

  生殖器の先天奇形

    尿道下裂

    停留精巣 

    陰嚢水腫 

    膀胱外反症・尿道上裂 

    総排泄腔異常・尿生殖洞異常

    性分化異常 

    包茎

    女児の外陰部異常症

    精索静脈瘤

  尿路感染症

  血尿

  腎結石・尿管結石

  神経因性膀胱

    尿失禁

    夜尿症

  出生前胎児診断での尿路異常

  小児尿路外傷

 

   小児尿路結石

 

 上部尿路結石(腎臓や尿管に嵌頓した結石)に対しては、経尿道的尿管砕石術(尿道から内視鏡を挿入して結石をレーザーで砕く手術)を施行しています。

 医療器機の進歩により適用できる小児の幅は拡がり、当科では就学前の乳幼児にておいても経尿道的尿管砕石術が可能です。但し部位や結石のサイズによっては対応できないこともあります。また小児に対する体外衝撃波破砕術(ESWL)は装置の開発に伴い身体の小さい小児においても施行可能となりました。

 当院にはESWL装置はありませんが、適応がある場合には経験豊富な施設にご紹介させていただきます。


   高度な尿道下裂


  尿道口が陰嚢部や会陰部に開口する、手術が非常に困難である高度な尿道下裂に対して、以前は当科では二期的尿道形成(手術を二回に分けて尿道形成をする方法)をしていましたが、最近は一期的尿道形成(一回の麻酔で尿道形成をする方法)としています。

 手術をするタイミングとして2歳頃までが適当ですが、陰茎(おちんちん)が小さい場合は3,4歳まで様子をみながら手術時期を決めています。

 男性ホルモン剤を使用して陰茎を大きくする病院もありますが、当科では原則としてホルモン治療は不要と考えています。

 非常に困難な手術のため手術合併症は高く、最近の報告でも30〜60%です1)。2014年から始め現在まで7例施行しましたが、合併症がなく、100%の手術成功率を維持しています。 

 

文献1)Hypospadias: Are we as good as we think when we correct proximal hypospadias? CJ Long, DA Canning: Journal of Pediatric Urology, p. 196,2016.

 

   二分脊椎症

 

 小児脳神経外科,小児整形外科、小児リハビリ科、新生児科、小児外科、小児形成外科の医師、スタッフと密に連絡協議して最善の治療・管理方針を提供いたします。

 ‘コドモックル’には、関連科と繰り返し協議して作成した「コドモックルにおける二分脊椎症疾患の尿路管理マニュアル」がございます。そのため‘コドモックル’の医師、看護師、スタッフは、尿路管理の重要性を十分に認識しております。出生直後から成人期に至るまで、年齢に応じた適切な診断・治療を提供いたします。

 尿路管理は、内科的治療が主体となりますが、医学的適応・社会的理由がある場合、‘コドモックル’では、下記の外科的治療を提供することができます。

 

     膀胱拡大術

                   膀胱尿管逆流症防止術

                   膀胱頸部形成術

                 ミトロファンノフ式、モンティ・ミトロファンノフ式間欠導尿路作成

     (Mitrofanoff/MontiMitroffanoff procedure)

                   順行性先腸路形成術 (MACE: Malon Antegrade Continence Enema procedure)

 

外科的適応の決定には、最新の知見・豊富な経験、そして確実な技術が必要です。米国での豊富な臨床経験から、予測される利点と欠点につきまして納得いくまで説明させていただきます。

 

   腹腔鏡下手術

 小児泌尿器科領域の腹腔鏡下手術は徐々に普及しつつありますが、まだ、適応が限られています。‘コドモックル’では、適応があり、技術的に可能であると判断した場合には、その利点と欠点、予想される結果と合併症を十分に説明いたします。

 現在次の疾患に対して、‘コドモックル’では腹腔鏡下手術を考慮しています。

   停留精巣

   腎尿管摘除術

   腎部分摘除術

   腎盂形成術

   順行性先腸路形成術 (MACE)

   尿膜管関連疾患 

   顕微鏡下手術

 思春期男児の精索静脈瘤の治療は、顕微鏡下手術を施行しています。

   主な手術の術後平均滞在日数

 精巣固定術: 1日

 交通生陰嚢水腫根治術: 1日

 腹腔内精巣に対する内視鏡手術: 1日

 鼠径ヘルニア根治術: 1日

 包皮環状切除術: 当日退院または1日

 精索静脈瘤根治術: 1日

 経尿道的尿管結石破砕術: 1日

 尿道疾患に対する内視鏡手術: 2~3日 

 尿道下裂手術: 7日~10日 

 経尿道的コラーゲン(デフラックス)注入治療: 当日退院または1日

 膀胱尿管逆流症手術: 1~3日

 腎臓疾患に対する内視鏡手術: 1~2日

 腎臓疾患に対する開放手術: 2~3日

 女児外陰部形成術 7~10日

 膀胱拡大術等の尿禁制手術: 14~21日

 

 

 業績

2013年度

・第60回日本化学療法学会東日本総会(平成25年10月30日、東京開催)で発表した演題「清潔間欠導尿管理中の小児における急性膀胱炎の検討」が、第5回日本化学療法学会 東日本総会 支部長賞(臨床)を受賞しました。

 学会発表

  1.  石井玲、佐藤俊哉、木村貢、藤根美穂、西中一幸、木村幸子、長谷川行洋.当科で経験したアンドロゲン受容体異常症の2例.第34回北海道小児内分泌研究会 2013.2.2. 札幌
  2.  田端秀敏、西中一幸、北村寛、舛森直哉、塚本泰司.傍尿管憩室に伴う膀胱尿管逆流症に対する膀胱外尿管再建術の検討.第101回日本泌尿器科学会総会 2013.4.26. 札幌
  3.  西中一幸 舛森直哉.小児泌尿器科腹腔鏡下手術:乳幼児の上部尿路疾患への適応とその有用性・安全性.第50回日本小児外科学会学術集会 2013.5.31. 東京
  4.  西中一幸、舛森直哉.1.完全重複腎盂尿管、2.傍尿管憩室に合併する膀胱尿管逆流症にも膀胱外再建術は有効か? 第50回日本小児外科学会学術集会 2013.5.31. 東京
  5.  西中一幸、舛森直哉.シスチン結石治療に難治した1歳11ヶ月男児の1例.第48回日本小児腎臓病学会学術集会 2013.6.29. 徳島
  6.  水野孝祐、西中一幸、舛森直哉.8歳女児に精細管内胚細胞腫瘍を認めた完全型アンドロゲン不応症の1例.第22回日本小児泌尿器科学会総会 2013.7.11. 東京
  7.  西中一幸、水野孝祐、舛森直哉.小児泌尿器科腹腔鏡下手術:乳幼児の上部尿路疾患への適応とその有用性、安全性について.第22回日本小児泌尿器科学会総会 2013.7.11. 東京
  8.  西中一幸、水野孝祐、北村寛、舛森直哉.完全重複腎盂尿管や傍尿管憩室に合併する膀胱尿管逆流症にも膀胱外再建術は有効か? 第22回日本小児泌尿器科学会総会 2013.7.12. 東京
  9.  桧山佳樹、高橋聡、上原央久、橋本次郎、西中一幸、舛森直哉.清潔間欠導尿管理中の小児における急性膀胱炎の検討.第60回日本化学療法学会東日本支部総会 2013.10.30.  東京
  10.  西中一幸、舛森直哉.シスチン結石治療に難治した1歳11ヶ月時:腹腔鏡手術とチオプラニン溶解療法の経験.第27回日本泌尿器内視鏡学会総会 2013.11.7. 名古屋 

             

  論文

  1.  新海信雄、西中一幸、舛森直哉、塚本泰司.感染を併発し発見された非典型的な画像所見をとった小児腎細胞癌の1例.日本小児外科学会雑誌 2013;4:925-928.
  2.  佐藤俊介、西中一幸、高橋聡、廣部恵美、塚本泰司.ゾニサミド投与中に短期間で両側腎尿管結石を生じた重症心身障害児の1例.日本泌尿器科学会雑誌 2013:5:674-677

 

 

2014年度

 

 学会発表

 

 <総会>

  1. 第102回日本泌尿器科学会総会、神戸国際会議場、2014年4月25日

    清潔間欠導尿管理中の小児における急性膀胱炎の検討、 

    桧山佳樹、高橋聡、西中一幸、上原央久、橋本次郎、舛森直哉

  2. 第102回日本泌尿器科学会総会、神戸国際会議場、2014年4月27日

    1歳男児のシスチン結石症:腹腔鏡下手術、体外衝撃波破砕術、チオプラニン溶解療法の経験、

    西中一幸、田端秀敏、伊藤直樹、舛森直哉

  3. 第51回日本小児外科学会学術集会、大阪国際会議場、2014年5月9日

    【ワークショップ小児泌尿器科治療の最前線】

    小児泌尿器科腹腔鏡下手術:多種多様な上部尿路疾患への対応とその安全性、有効性についての報告、

    西中一幸、舛森直哉

  4. 第23回日本小児泌尿器科学会総会、パシフィコ横浜、2014年7月10日

    二分脊椎症児の続発性高度VUR−乳児期保存療法の工夫−、

    京田有樹、西中一幸、舛森直哉

  5. 第23回日本小児泌尿器科学会総会、パシフィコ横浜、2014年7月10日

    清潔間欠導尿管理中における尿路感染症についての検討、

    桧山佳樹、西中一幸、舛森直哉

  6. 第23回日本小児泌尿器科学会総会、パシフィコ横浜、2014年7月11日

    再発性の交通性陰嚢水腫に施行した腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(LPEC):安全有効な手術を目指し考えたこと、

    西中一幸、京田有樹、舛森直哉

  7. 第21回日本排尿機能学会、岡山コンベンションセンター、2014年9月19日

    二分脊椎症児の続発性高度VUR−乳児期保存療法の工夫−、京田有樹、西中一幸、舛森直哉 

  8. 第46回日本小児感染症学会、京王プラザホテル新宿、2014年10月19日

    清潔間欠導尿管理中における尿路感染症についての検討、

    桧山佳樹、西中一幸、舛森直哉

  9. 第28回日本泌尿器内視鏡学会総会、ヒルトン福岡、2014年11月1日

    再発性の交通性陰嚢水腫に施行した腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(LPEC):安全有効な手術を目指し考えたこと、

    西中一幸、舛森直哉

 <地方会> 発表なし

 

 <院内>   

  1. 第7回コドモックルセミナー、第1、2会議室                       Urologic Emergencies in Children、西中一幸 

 論文

  1. 抗てんかん薬服用中の重症心身障害児における体外衝撃波結石破砕を行った腎結石の2例  Journal of Endourology Vol. 27 (2014) No. 1 p. 217-220 橋本浩平 進藤哲哉 山本卓宣 小林皇 西中一幸 伊藤直樹
  2. 小児傍尿管憩室に伴う膀胱尿管逆流症の外科的手術・膀胱外再建術の安全生、有効性についての検討 日本小児外科学会雑誌 (採用) 田端秀敏、西中一幸、舛森直哉 

 

2015年度

 

学会発表

 

<総会>

 

1.    第103回日本泌尿器科学会総会、金沢都ホテル、2015年4月20日

再発性の交通性陰嚢水腫に施行した腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(LPEC):安全有効な手術を目指し考えたこと、西中一幸、舛森直哉

2.    第52回日本小児外科学会学術集会、神戸国際会議場、2015年5月30日

【要望演題13泌尿器】二分脊椎症に伴う続発性膀胱尿管逆流に対する保存療法の効果と安全性、池端良紀、西中一幸、柴森康介、舛森直哉

3.    第50回日本小児腎臓病学会学術集会、神戸国際会議場、2015年6月19日

多嚢胞性異形成腎との鑑別が困難であった単一尿管異所開口の2例、池端良紀

、西中一幸

4.    第24回日本小児泌尿器科学会総会、御茶ノ水ソラシティーカンファレンスセンター、 2015年7月2日

【学会賞候補演題】二分脊椎乳幼児における膀胱壁形態変化を予測する因子の検討−低コンプライアンス膀胱の新たな定義を用いて−、柴森康介、西中一幸、京田有樹、桧山佳樹、舛森直哉

5.     第65回日本泌尿器科学会中部総会、岐阜国際会議場、2015年10月23日

保存加療にて長期間再発のない直腸穿孔を伴った尿膜管膿瘍の1例、山本卓宣、京田有樹、西中一幸、舛森直哉

6.     第50回日本脊髄障害医学会、品川プリンスホテル、2015年11月19日

二分脊椎乳幼児における膀胱壁形態変化を予測する因子の検討−低コンプライアンス膀胱の新たな定義を用いて−、柴森康介、西中一幸

       

<地方会> 発表なし

 

論文

1.   Emergence of antimicrobial-resistant uropathogens isolated from
pediatric patients with cystitis on daily clean intermittent catheterization, Journal of Infection and Chemotherapy, Vol.21(2015), p. 703-6, Yoshiki Hiyama1, Satoshi Takahashi1, Teruhisa Uehara1, Jiro Hashimoto1, Kazuyuki Nishinaka2, Hiroshi Kitamura1, Naoya Masumori1,

2.  小児傍尿管憩室に伴う膀胱尿管逆流症の外科的手術・膀胱外再建術の安全生、有効性についての検討日本小児外科学会誌 Vol. 51 (2015) No.4 p.813-817 田端秀敏、西中一幸、舛森直哉


2016年度

 

学会発表

 

<総会>

1.第90回日本感染症学会総会、直腸穿孔を伴った尿膜管膿瘍の1例、山本卓宣、西中一幸、舛森直哉(2016.4.16仙台)

2.第104回日本泌尿器科学会総会、薬剤抵抗性の小児昼間尿失禁・夜尿に対する経皮的仙骨神経刺激療法−ウロダイナミックス検査所見から見た治療効果、西中一幸、山本卓宣、池端良紀、上原央久、小林皇、舛森直樹(2016.4.24仙台)

 

3.第53回日本小児外科学会学術集会、Extravesical common sheath reimplantation for severe VUR associated with duplex systems in childrenAtsushi WanifuchiKazuyuki NishinakaNoki Masumori2016.5.24福岡)

 

4.第25回日本小児泌尿器科学会総会、小児の昼間尿失禁や夜尿に対する傍仙骨部経皮的電気刺激療法 (ウロダイナミクスから見た治療効果)

上原央久、西中一幸、京田有樹、舛森直哉(2016.6.30京都)

 

5.第25回日本小児泌尿器科学会総会、重複腎盂尿管に合併した高度膀胱尿管逆流に施行した膀胱外再建術の検討、鰐淵敦、西中一幸、舛森直哉(2016.6.29京都)

 

6.第51回日本小児腎臓病学会学術集会、繰り返す尿路感染症を契機に診断した続発性腎性尿崩症の1例、長岡由修、榊原菜々、荒木義則、西中一幸、森崇寧(2016.7.7名古屋)

 

7.第30回日本泌尿器内視鏡学会総会、原発性膀胱尿管逆流(VUR)に対するDeflux内視鏡的注入療法の長期成績、野藤誓亮、西中一幸、舛森直哉(2016.11.19大阪)

 

8.第23回日本排尿機能学会、小児の昼間尿失禁や夜尿に対する傍仙骨部経皮的電気刺激療法、上原央久、西中一幸、舛森直哉 (ウロダイナミクスから見た治療効果)2016.12.7東京)

 

<地方会> 

発表なし

 

論文

1.二分脊椎における乳幼児期続発性高度膀胱尿管逆流に対して保存的治療が奏功した3症例、日本小児泌尿器科学会誌、Vol. 25 (2016) No. 1 p. 38-43 京田有樹、西中一幸、柴森康介、舛森直哉

   

2.エビデンスで読み解く小児麻酔、小児麻酔科医が知っておきたい最近の話題、4.小児泌尿器科、克誠堂出版、2016p. 269273、西中一幸

 




・第22回日本小児泌尿器科学会総会(平成25年7月11日、東京開催)にて発表した演題「8歳女児に精細管内胚細胞腫瘍を認め完全形アンドロゲン不応症の一例」は、特に優れた研究報告と認められ学会賞を受賞しました。

 

 

 

電話番号011-691-5696