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最終更新日:2017年1月12日(木)


診療案内|小児脳神経外科-北海道立子ども総合医療・療育センター


北海道立子ども総合医療・療育センター
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    診療案内|小児脳神経外科

     
       学術集会が開催されました

      「第34回日本こども病院神経外科医会」会長:脳神経外科 吉藤)が
      2016年11月5~6日、かでる2・7(札幌市中央区)で開催されました。

          ご挨拶・プログラムはこちら(PDF:303KB)
           日本こども病院神経外科医会ホームページはこちら(外部リンク)


       小児脳神経外科とは

     胎児から小児期にみられる、脳と脊髄の外科的病気を担当しています。成人の脳神経外科とは病気の種類や治療に違いが多いため、小児専門の脳神経外科医が担当します。診療では特に以下のことに重点を置いています。

    小児特有の症状があります。
     
    小児では脳も脊髄も成長中です。このため,成人にみられる症状(麻痺や意識障害など)だけでなく、頭蓋内の圧力上昇による頭囲拡大成長の遅れによる小頭症(狭頭症)運動・言語・精神面の遅れがみられます。これらを適切に評価する必要があります。

    成長をふまえた治療計画が大切です。
     小児は発育・発達・自然矯正する力を持っています。一方で,成長がかえって病状を進行させる場合もあります。したがって、成長に伴う変化を予測し、患児ごとに治療の時期や方法を選ばなければなりません。

    複数の小児専門科による包括的医療が必要です。

      脳・脊髄疾患は外科治療が全てではありません。各専門診療科による適切な評価・フォローアップが大切です。
     
    精神・運動発達障害には各種リハビリテーションが必要です。二分脊椎に代表される各機能障害(排尿・排便障害、下肢麻痺・変形)については、それぞれの専門科(小児泌尿器科小児整形外科小児リハビリ科WOCナース)によるサポートが必要です。また、地域連携室は、地元の医療機関・保健センター・発達支援センター・訪問看護ステーションとの連携治療をコーディネートします。このような各科連携による‘療育(病気を克服し自立するための医療と保育)’が大変重要であると考えています。

       代表的疾患

     小児脳神経外科が担当する疾患の一部をご紹介します

    水頭症

      頭の中の脳脊髄液(髄液)が過剰になる病気です。頭蓋内の圧力が上がるため、頭囲拡大、発達遅滞、視力障害を引き起こします。ヒトの脳は髄液という液体に浮いています。さらに、脳の中心にある部屋(脳室)にも髄液があります。髄液は脳室で作られ、細い通路を通って脳の表面へと流れ出て、ここで吸収されています。水頭症はこの細い通路が閉塞したとき(図2参照:脳腫瘍による閉塞例)、もしくは髄液を吸収する能力が低下したときに起こります。治療法は水頭症の原因によって決まり、内視鏡的開窓術あるいは脳室-腹腔シャント術が行われます。

    脳外科 図1  2016.1

     脳腫瘍

      子どもに発生する腫瘍のうち,白血病に次いで多いのが脳腫瘍です。麻痺などの神経障害症状のほか、活気低下、食欲低下、嘔吐などだけがしばらく続くことがあります。発達の退行(一旦できるようになったことが、できなくなる)をみる場合にも注意が必要です。子どもに発生しやすい脳腫瘍は、星細胞腫、上衣腫、髄芽腫、胚細胞腫瘍(図2参照)、頭蓋咽頭腫、PNET、脈絡叢乳頭腫、AT/RTなどです。治療は腫瘍の種類、発生場所、年齢によって異なります。当センターでは、関係診療科(小児脳神経外科,血液腫瘍科,病理科,放射線科,麻酔科)が集まって脳腫瘍カンファレンスを行い、個々の児に合わせた治療方針を摘出術化学療法放射線治療から組み立てます。大掛かりな摘出術では、札幌医科大学脳神経外科 脳腫瘍班と連携して行います。化学療法は血液腫瘍科が担当します。放射線治療は放射線科・麻酔科が携わります(小児では照射に際し,負担の少ない麻酔・鎮静の工夫が必要です)。

     脳外科 図2  (2016)

    二分脊椎

     脊髄(脳と身体各部をつなぐ神経)は脊椎(背ぼね)の中を通っています。脊椎の後ろの骨が欠損した状態を二分脊椎といいます。

    ●開放性二分脊椎  背中の皮膚も欠損し、脊髄が体外へ露出しているものをさします。 脊髄髄膜瘤、脊髄披裂  とも呼ばれます。下肢の運動・感覚障害,排尿・排便障害が認められます。水頭症とキアリ奇形(脳幹と頚髄が圧迫される)を合併することが多く、脊髄空洞(脊髄の中に水が溜まる)を伴うこともあります。生後数日以内に髄膜瘤修復術が必要です。その後、多くは水頭症に対するシャント手術も必要になります。キアリ奇形の治療が必要になることはまれですが、必要な場合後頭蓋窩減圧術を行います。

       ●閉鎖性二分脊椎  背中の皮膚に欠損がなく、中に二分脊椎が隠れている場合で、潜在性二分脊椎とも呼ばれます。脊髄脂肪腫、肥厚終糸、割髄症といった病気が含まれます。背中からお尻にかけての皮膚に陥凹(くぼみ)、皮下腫瘤(こぶ)、臀裂不整,血管腫(赤シミ,赤ホクロ)、瘢痕、多毛、突起(人尾)があるときは注意が必要です(図3参照)。症状は,神経が引き伸ばされること(係留といいます)、あるいは圧迫されることによって、下肢の運動・感覚障害および排尿・排便障害が起こり得ます。水頭症、キアリ奇形は通常合併しません。治療は、症状の有無や係留・圧迫の程度によりますが、必要な場合係留解除術切除術修復術が行われます。

    脳外科 図3 (2016)

    周産期疾患

       頭蓋内出血(脳室内出血、脳内出血、くも膜下出血、硬膜下血腫)、虚血性脳症,頭皮の血腫(帽状腱膜下血腫,頭血腫)が生じます。脳血管の未熟性など、原因はさまざまです。哺乳不良、無呼吸発作、頭囲拡大、貧血、痙攣などが認められます。髄液リザーバ設置術脳室ドレナージ術開頭血腫除去術が必要となる場合があります。

    頭蓋骨縫合早期癒合症

      頭蓋骨は複数の骨で構成されています。骨同士のつなぎ目は縫合と呼ばれ、頭蓋骨はここで成長し大きくなります。この病気では縫合が早く閉鎖(癒合)し成長しなくなるため、頭部が変形し短頭蓋,長頭蓋(舟状頭蓋)、三角頭蓋、斜頭蓋、クローバー葉頭蓋、尖頭蓋になります。頭蓋が狭くなることで脳の成長も損なわれます。顔面骨まで変形する場合は眼球突出、呼吸不全を起こします。治療目的は脳が成長する空間を確保すること、および整容上の改善です。手術法は病気のタイプや年齢によって異なり、縫合切除術拡大頭蓋形成術骨延長器による治療を行います(図4参照)。

     脳外科 図4 (2016)

     

    キアリ奇形、脊髄空洞症 

       キアリ奇形は、頭蓋内に存在すべき小脳が脊柱管へ落ち込む病気です。頚髄や脳幹が圧迫され、さまざまな症状が出ます。小児では頭痛、睡眠時無呼吸(強いイビキや息止め)、嚥下障害、ふらつき、運動発達遅滞がしばしば認められます。圧迫が強いと脊髄空洞症を合併し、脊柱側弯を引き起こすこともあります。治療が必要なのは、症状が出ている場合、あるいは脊髄空洞が進行する場合です。小脳による圧迫を取り除く目的で後頭蓋窩減圧術を行います(患児に応じ,いくつかの方法から選択します)。まれにSSシャント術空洞-くも膜下腔シャント術が必要となります。

    脳外科 図5 ()2016
     

       診療実績

    手術治療の状況

     

       業績                    
     

     論文,その他の執筆

    l  吉藤和久、師田信人、井原 哲:小児における腰仙部脊柱管後方成分形成の検討.小児の脳神経 32:426-429, 2007

    l  吉藤和久、小柳 泉、越智さと子、宝金清博:小児腰仙部脊髄脂肪腫における脊柱異常 ―椎弓未癒合のCT所見を中心として―.小児の脳神経 34:374-379,2009

    l  吉藤和久:二分脊椎症ではどうして水頭症を合併しやすいの? 小児外科 41:1305-1307, 2009

    l  吉藤和久:小児硬膜下液貯留(脳外液貯留).脳神経外科臨床マニュアル 改訂第4版(端 和夫編),p 674-679,シュプリンガー・ジャパン,2010

    l  吉藤和久、越智さと子、村上友宏、金子高久、小柳 泉:小児腰仙部脊髄脂肪腫 ―形態的特徴と自然経過,治療成績の検討―.脳神経外科ジャーナル 20:208-216, 2011

    l  吉藤和久、越智さと子、小柳 泉、三国信啓:腰仙部皮膚異常と潜在性二分脊椎に伴う脊髄病変.Spinal Surgery 26:325-326,2012

    l  吉藤和久、小柳 泉:脊髄脊椎損傷.小児脳神経外科診療ガイドブック(新井 一,伊達裕昭,西本 博編),p 323-329,メジカルビュー社,2013

    l  吉藤和久、小柳 泉:潜在性二分脊椎.別冊 日本臨牀 神経症候群(第2版)(4),p 46-48,日本臨牀社,2014

    l  吉藤和久、小柳 泉:脊髄脂肪腫.別冊 日本臨牀 神経症候群(第2版)(4),p 49-52,日本臨牀社,2014

    l  吉藤和久:開放性二分脊椎の修復術.イラストレイテッド・サージェリー、脊椎脊髄29,87-94,2016

     学会発表(2016年)

    l  吉藤和久,大森義範,鈴木比女,小柳 泉,三國信啓.生後早期にみられる脊髄脂肪腫の形態変化.第31回日本脊髄外科学会 (東京 2016.6.9-10)

    l  吉藤和久,大森義範,鈴木比女,三國信啓.先天性嚢胞性病変(頭蓋・脊椎管内)手術例の検討.第44回日本小児神経外科学会 (つくば 2016.6.23-24)

    l  吉藤和久,大森義範,鈴木比女,藤田裕樹,小柳 泉,三國信啓.脊髄円錐部脂肪腫にみる生後早期の病態変化と対応.第33回日本二分脊椎研究会 (小倉 2016.7.16)

    l  吉藤和久.潜在性二分脊椎の臨床像と診断におけるポイント.札幌市小児科医会研究会 (札幌 2016.8.3)

    l  Kazuhisa Yoshifuji, Yoshinori Omori, Hime Suzuki, Izumi Koyanagi. Lumbosacral cutaneous lesions and spina bifida occulta. 44th Annual Meeting of the International Society for Pediatric Neurosurgery  (Kobe 2016.10.23-27)

    l  吉藤和久,小柳 泉.小児の二分脊椎 up-to-date: 脳神経外科領域の治療方針・手術・診断について.第51回日本脊髄障害医学会 (千葉 2016.11.10-11)

    l  大森義範,井原哲,田村剛一郎,井上祐樹,師田信人.機能的脊髄後根切断術を施行した痙縮の術後評価,第44回日本小児脳神経外科学会 (2016.6.23 つくば)

    l  大森義範,井原哲,田村剛一郎,井上祐樹,師田信人.小児仙骨内嚢胞手術例の検討.第44回日本小児脳神経外科学会 (2016.6.24 つくば)

    l  大森義範,吉藤和久,橋下集,三國信啓,手術を施行した頭蓋骨縫合早期癒合症の臨床的特徴.第77回日本脳神経外科学会 北海道支部会 (2016.9.24 札幌)

    l  大森義範,井原哲,田村剛一郎,福澤龍二,師田信人.脊髄異所性胎児副腎皮質遺残を認めたBeckwith-Wiedemann症候群の一例.第75回日本脳神経外科学会総会 (2016.10.1 福岡)

    l  Yoshinori Omori, Kazuhisa Yoshifuji, Hime Suzuki, Nobuhiro Mikuni. Acute hydrocephalus caused by traumatic posterior fossa subdural effusion in a child: a case report. 44th Annual Meeting of the international Society for Pediatric Neurosurgery (2016.10.25 Kobe)



    小児脳神経外科は私たちが担当します。

    脳外科 吉藤医師 吉藤 和久 (よしふじ かずひさ)

       H5札幌医科大学卒 医学博士

     

     日本脳神経外科学会専門医

     日本脊髄外科学会認定医

     
     
    札幌医科大学脳神経外科 兼任助教

     日本小児神経外科学会評議員
                    日本二分脊椎研究会世話人
                                           日本こども病院神経外科医会世話人

          

    脳外科 紹介2 大森 義範 (おおもり よしのり)
     H15札幌医科大学卒

     

     日本脳神経外科学会専門医

     日本脳卒中学会専門医

     

     

    電話番号011-691-5696